血管は相性です

ナースとしての日々

こんにちは!オカピです。
ナース歴21年・・・といっても
さまざま病院などで働いて計21年です。
時折ケアマネしたり寄り道しています。

ナースにまつわる世界を
好き勝手書いております。

今回は
ナースの世界においてよくある
注射技術について思う事を
書きました。

良かったらお気軽に
読んでくださいね。

注射技術とは?

まずここでいう注射技術とは・・・

ここでいう注射技術とは
静脈の血管確保、または
静脈での血液採取を意味します。

注射技術が上手なナースのメリット

この注射技術が上手なナースは
一目置かれる存在だと思います。


いくらナースがニコニコしていても
毎回毎回点滴や血液採取の際に失敗されては
患者様もたまったもんじゃありません。

ですが少々無愛想なナースでも
さっとスマートに点滴や採血がうまくいくほうが
苦痛を伴わないで済みますから。

患者様にとっては
信頼置かれるポイントの一つになるとも
いえるでしょう。

もちろんそれは患者様だけでなく
同僚ナースからも一目置かれます。

人間関係を社交的に立ち回らなくても
この確実な技術だけで頼られる存在になるのは
必然です。

それだけ注射技術というのは
重きを置きます!

オカピも注射技術が上手なナースは
うらやましいです。

注射技術で用いる使用道具とは?

また注射針には種類があります。
おもに2種類あります。


一つは蝶々のような羽根がある
翼状針というタイプです。

⇓   ⇓  下図のような針です  ⇓   ⇓

主にその場限りで終わる点滴などに使用される針です。

もう一つは
血管内に留置しておける
留置針というタイプがあります。

⇓   ⇓  下図のような針です。 ⇓   ⇓

長時間点滴をする必要があり
手首を動かしても針が固定したまま動かず

点滴の薬液が血管外へ漏れるのを防ぐため
使用される針です。

ちなみに点滴をされる際には
針が余裕で留置できる血管の選択が
大事です。

あと脳梗塞など半身まひなどがある方へは
麻痺側は避けて点滴しましょう。

理由は麻痺側は血液循環が健側に比べ
不良なので血管自体がしまっていることが
多いです。

あと感覚がマヒされていることで
痛みの感覚などが鈍くなっていることから
点滴漏れなどの異常に気が付きにくいためとも
言われています。

注射上手なナースの技

これらの使い分けなど
注射上手なナースは絶妙に上手いのです。


たまに血管がすごく細く
見えにくい患者様もおられます。

ですが注射上手なナースは
しっかり血管の走行を確認し
指で血管自体の浅さなども確認しながら
スッと針を血管内に挿入し確保します。

その技の素早さや確実さは
本当に同業者でも惚れてしまうほどです。


ちなみに駆血帯という
血管確保のために
静脈を浮き上がらせる
バンドがあります。

⇓     ⇓    下図のような器具です    ⇓    ⇓


高齢者や脱水状態のある方の
血管はもろく破れやすいので
2分以上は縛れません。

スピードとの勝負でもあります。

そして無事に刺した後のテープ固定

こちらも注射技術の上手なナースは
絶妙なテープの使い方で安全に固定します。

テープの素材にもこだわります。

注射技術の上手なナースの
絶妙なテープ使いの技も
本当にしびれてしまいます。

これらの技術って
経験で培ったカンとしか
言いようがないと思います。

また血管との相性が
かなり大事かとも思います。


ちなみにオカピは苦手です。

何十回、何百回と
静脈血管確保に携わっています。

ですが失敗も当然あります。

二回失敗したら
変われる環境であれば
すぐに変わります。

繰り返して断言します。

静脈血管確保に
成功する失敗するは
相性はかなりあると思います。

なので苦痛を強いることを
患者様に行っているんだという前提のもとに
我々ナースはプロとして
注射技術にあたっています。

こんなナースは要注意!

要注意ナースその1
失敗したことでまず
「ごめんなさい」と謝らずに
「細いから漏れやすい」とか
「曲がってるから取れにくい」など

患者様ご本人の前で
患者様の血管の性質のせいで
失敗したという人。

本当に残念です。

気持ちはいやというほどわかります。
確かに血管が細くもろい人は困難を極め
血管のせいにしたくもなります。

言いたくなることもかなりありますよ。

ですが我々ナースはプロフェッショナルです!

まずは痛い思いをさせてしまって
申し訳ないという気持ちを表しましょう。

点滴確保が困難な場合は今後の治療方法など
主治医と相談するのもよいでしょう。

要注意ナースその2!


何回失敗しても変わろうとしない人。

訪問看護や施設などの夜勤時に
一人しかナースがいないなど
代替のスタッフがいない状況もあるでしょう。

そういった場合は別として
病棟や外来ならば他のスタッフがいますよね。

失敗をオープンにしない人は
成長や上達は難しいと思います。

「注射失敗したのですみません、代わってください。」
この一言は大事です。

この一言を言えるか、言えないかは
我々ナースにとって大事な素直さだと思います。

そして自分だけで完結しようとせずに周りに頼ること

ナースはひとりでは成り立たない仕事です。
周りの力を借りましょう。

大抵は快くOK!と代わってくれます。

しかし中には嫌味を言うナースもいるでしょう。

ですがそこは割り切ることです。

相手の不機嫌オーラに
決してはまらないことです。

そして代わってくれたナースに
感謝を伝えた後は
失敗を引きずらず前に行きましょう。

なぜなら血管は相性です(しつこい?)
次はうまくいきますよ!

いかがでしたか?

今回は注射技術について
思う事を書きました。

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