心臓カテーテル治療・検査について

心臓オタク

こんにちは!オカピです。
ナース歴21年です。

今回はナースらしいことを書こうと思います。
心臓カテーテル治療・検査についてです。

よろしかったらお気軽に
読んでみてくださいね。

心筋梗塞と狭心症の違い

まず心臓カテーテル治療・検査は
心臓の表面に流れている冠状動脈の
状態を映し、画像から心筋構想や狭心症を
判断し、そのまま必要であれば治療を
行えるというものです。

心筋梗塞とは、心臓の筋肉に
通る血管が閉塞して
筋肉に栄養が行き届かなくなり
筋肉が「壊死」という状態を起こす
病気のことをいいます。

同じく血管系の病気で
「狭心症」というのがあります。
狭心症というのは
心筋梗塞と同じように
心臓の筋肉に通る血管にダメージが
くるというのは心筋梗塞と一致していますが。

違うのは
心筋梗塞は血管が完全閉塞
狭心症は血管が狭くなっている

という状態です。

なので
狭心症は血管が狭くなっているために
血流が悪くなる状態で
ときどき胸がしめつけられるように
痛みます。

これは血管が狭くなることにより
血流が少なくなり、痛むのです。
これを防ぐ薬として
「ニトロペン」という
血管を広げ、血流を促す薬があります。
この薬を使用することで、
胸の痛みが治まれば、狭心症といえるでしょう。

大して
心筋梗塞は血管が狭くなるのを通り越し
完全にふさがるため、ふさがった先の血流は
完全に途絶えますから、その先の筋肉は
栄養が行き届かなくなり「梗塞」を起こし
危険な状態です。

胸の痛みなんて比じゃありません。
緊急に治療する必要があります。

ポピュラーな治療、心臓カテーテル治療

心筋梗塞は
発症して24時間以内であれば
ダメージがかなり少なく済みます。

これは血管が完全に閉塞しても
カテーテル治療を行うことで
ふさがった血管を広げることが
出来る可能性が高いのです。
受けた心筋ダメージも
必要最小限におさえることができます。

心臓に流れている血管を
冠状動脈といいます。

右側に一本
左側に二本
計三本流れています。

心臓カテーテル検査は
主に手首の橈骨動脈、あるいは
上腕動脈からカテーテルという管を
穿刺し、冠状動脈までカテーテルを
通し造影剤を流しながら
細くなっているところや
血管が完全に閉塞しているところを
映し、病態を判断します。

緊急の場合は
オカピの勤務していた病院は
大腿動脈といって太ももの
付け根から穿刺し検査をしていました。

細いところ或いは完全閉塞しているところを
見つけるまでが検査です。

狭いところに
風船で膨らませる治療や
ステントという金具を狭くなった血管に
設置する。
あるいは血管の内側が固くなったので
ドリルのようなもので削ったり
カンナのようなもので削ったりして
ステントという金具を設置する
いわゆるトンネル工事のような
治療などもあります。

そして血流が通っているか確認し
動脈を穿刺しているため
動脈を圧迫固定し
終了する。

大まかにいえば
こういう流れです。

心臓カテーテルのメリット・デメリット

あくまで看護師オカピの立場から見た
見解です。

心臓カテーテルのメリットは
侵襲が少ないことです。

動脈を穿刺するということで
動脈はすぐに止まりませんから
何時間か止血しないといけません。

その拘束時間はありますが
基本的に穿刺部位が
手首や上腕であれば
歩けます。

刺したほうの手だけ不自由ですが
あとは自由です。
日帰りで帰れるところもあります。
(治療になると一泊入院の所が多いです)

手術になると
部位が心臓ですので
開胸しないといけません。
そして当然全身麻酔です。
全身麻酔の為
呼吸器を繋げないといけませんし
色々体への負担が大きくなります。

デメリットですが

まず動脈を指すことによる
侵襲です。

上手く止血していれば問題ないのですが
たまに患者様が
刺したほうの手や足を曲げたりすることで
出血することがあります。

続いてもう一つは
造影剤を使用することです。
造影剤というのは
腎臓に負担をかなりかけるので
検査や治療が終われば
どんどん排泄をしてほしいのです。

頭痛、湿疹、吐き気などの
副作用もあります。

いずれにしても
カテーテル治療や検査は
医師の見事な術技と
臨床工学技士さんの医療機器の調整と
放射線技師さんのあらゆる角度からの造影撮影と
医療メーカーさんのスピーディな治療物品を提示
そして看護師の医師の診療補助や患者様への
声かけなどがあってこそ
成り立つ
心臓カテーテル検査・治療です。

ここで余談①です

オカピは昔
カテーテル検査室勤務でした。

当番の時は救急車が来るとポケベルで
呼び出しがありました。

「ピー!ピー!ピー!」

と。。
大抵「胸が痛い」の訴えで
運ばれる患者様でした。

ポケベルがなったため
シドニーオリンピックの
女子柔道決勝が見れず
救急外来へ。

救急隊から状況を伺い
状態観察。
緊急カテに出動し
画像をみて、心筋梗塞
或いは狭心症であれば
緊急治療に入ります。

治療が終わり、患者様を
集中治療室にお連れして
片付けの時に
医師から
「オカピ、ヤワラちゃん金メダルとったよ!」と
教えてもらったことがあります。
はあー見たかったわ

こんな残念なことも
多くありました。

ここで余談②です

あと救急車に乗る場合の
余談ですが
救急外来に
寝台車で運ばれるのですが。

救急時は大抵患者様を裸にします。
低体温症で運ばれたなら
別ですが・・。

大抵点滴を行い
心電図モニターをつけたり
しています。

なので衣類はトレーナーだと
かなり手間になります。
前空きのシャツがベストです。

オカピの時代は意識もうろうとした患者様で
脱がせなければならないとき
家族様に同意を得た上で
トレーナーをハサミで切っていました。

トレーナーは冬場着用されている方
多いんですが
救急外来だと起き上がる方も
そうそういないので
大抵寝たまんまなので
寝たまんまのトレーナー着替えは
医療従事者にとって
きついです。

トレーナーなどハサミで
切られたくなかったら
ぜひ前空きの着用をおススメします。

いかがでしたか?

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