高齢者の皮膚は保湿が命です

高齢者社会

こんにちは!オカピです。
ナースの仕事をしています。

今回は高齢者の皮膚の特徴を踏まえながら
スキンケアについて思う事を書きました。

良かったらお気軽に読んでみてくださいね。

デリケートな皮膚

高齢者の皮膚は
加齢による生理的変化で
皮膚が薄くなり弾力性が乏しくなります。

またバリア機能という皮膚を保護する
力が弱くなり、外界からの刺激に
さらされやすくなっています。

皮膚が薄くなってバリア機能が
低下していることで
何気ない日々の行動で
皮膚の裂傷が起こります。
こういう状態を
「スキンテア」といいます。

皮膚の裂傷を一度起こすと
なかなか治るのに
時間を要します。

高齢者が起こしやすい様々な病態

ただでさえ加齢により
デリケートな皮膚なのに

高齢者の方々は
様々な病気をもったり
加齢による生理的変化が
影響しています。

ドライスキン

角質の水分量が不足している状態
皮膚が乾燥していると
保湿がない状態なので
皮膚の保護膜がなく
少しの接触でも傷になりやすいです。
透析治療を受けている方も
皮膚は著しく乾燥します。

ステロイド薬を服用している

ステロイドには免疫抑制作用が
あります。
ステロイド薬を長期に
服薬することで
皮膚の免疫機能が低下しやすいので
少しの接触でも傷になりやすいです。

むくみがある

皮膚がむくむと
むくんだ分皮膚が薄く伸びます。
薄く伸びた皮膚は弾力をもたないので
少しの接触でも傷になりやすいです。


他にも様々な要因がありますが
このような要因で高齢者の皮膚は
傷つきやすい原因を持っています。

これらの原因があり
少しの接触で傷になりやすいです。

少しの接触とは
おもにぶつかったりなどの
打撲と、皮膚と皮膚との
摩擦により、傷ができる
状態になってしまいます。

予防をしていきましょう

まずは皮膚の状態をきちんと
整えていき、摩擦などの
発生を予防していくことが
基本になると思います。

具体的な方法を以下に
書いてみました。

①手足を保護していく。

夏場などは別ですが
なるべく可能であれば
長袖と長ズボンを履いて
皮膚を保護していくことです。

夏場でも可能ならば
長ズボンを着用して
いただきたいですね。

レッグウォーマーや
アームカバーなどもよいですね。

この時に袖口や足先の
締め付けが強いものは
避けましょう。

足には膝丈靴下や
レッグウォーマーを使用すると
良いですね。

②優しく体を洗っていきましょう。

お風呂はぬるま湯がベストです。
石けんは弱酸性の洗浄剤がよいですね。
泡をしっかり立てて泡を使い
手で優しく洗います。

もし乾燥が強い場合は
洗浄剤を少なくするか
保湿剤配合の洗浄剤を
選択して洗ってあげると
良いですね。

保湿剤配合の洗浄剤
弱酸性がおすすめです!

③保湿剤をしっかり塗りましょう。
低刺激性でローションタイプなどの
伸びが良い保湿剤を
塗っていきましょう。

塗るタイミングは
お風呂のあとがベストです。

お風呂に入れない場合も
一日2回以上塗っていきましょう。

このとき
こすらずに押さえるように
優しく塗っていくのが
ポイントです。

さまざまな保湿剤ありますが
オカピのおすすめは
プロペトです。

べたつきがあるのが
難点ですが
保湿効果は抜群に高いです。

プロペトはぜひ
一家に一個!

テレビではないですが。
常備薬としてあると
おススメです。

少し唇がかさついてきても
プロペト塗ると
落ち着いてきます。
保湿効果がバッチリです。

他にも
食事や水分をしっかりとって
栄養面に気を配ったり
転げやすいところには
スポンジなどでカバーを
つくったり・・・。

環境整備面でも留意が
いろいろ必要かなと思います。

高齢者の手首はつかまない!

これはたぶん
医療や介護の専門家の方なら
どなたも周知していることだと
思います。

高齢者の手を
持ち上げるときは
上からつかまずに
下からそっと
支えてあげてくださいね。

上から握ることで
強い外圧が加わるので
それが皮膚の傷やあざの
原因になることも
多いです。

このように下から支えてあげましょう。



大切な方をまもってあげましょう

人はいつか年をとります。

高齢者を大切にすることは
いつかの遠い先の
自分を大切にすることにも
繋がると思います。

高齢者の皮膚の特性を配慮して
大切な方を守ってあげてくださいね。

ほんの少しの工夫で
傷のない保湿の行き届いた
皮膚の状態はつくれると
思います。




いかがでしたか?

このブログの内容に対する
疑問、感想などございましたら
些細なことでもかまいません。
ぜひコメントをよろしくお願いいたします。

またナースのお仕事や
介護保険にまつわることなど
ご意見、ご質問ございましたら
ぜひ「お問い合わせ」まで
よろしくお願いいたします。

クリックするとメールフォームが開きます。 

  ⇓  ⇓  ⇓
お問い合わせはこちら

※ご入力いただいた個人情報に関しましては、
お問い合わせの回答を目的として使用します。
外部の第三者に提供することは一切ございません。
ご安心ください。※


コメント

タイトルとURLをコピーしました