ごはんを食べるという事

スキンケア・美容について

こんにちは!オカピです。
ナースの仕事をしています。

今回は仕事で様々な方と
接する機会があるのですが。

その中でも
「噛む」という動作についてに
焦点をあて
「ご飯を食べる」ということは
どういうことなのか。

書いていこうと思います。

噛む、飲み込むという動作

人間は一日2~3食ご飯を食べます。
これを一生の数にすると
生涯、9万回食事を食べるという計算になります。

「食べる」ということは
「生きる」ことにつながります。

この「食べる」という動作は
「噛む」と
かんだものを
「飲み込む」という
まず二つの動作が必要になります。

まず
「噛む」には
歯が丈夫じゃないと噛めません。
そして食事内容をかむという
脳の伝達なども必要です。
また
「飲み込む」には
喉の筋肉が
食事内容を喉に送り込み
食道に通す
「嚥下」という機能が
必要になります。

これらの機能が
高齢化やさまざまな病気などで
徐々に衰え低下してきて
「食べる」という動作が
困難になってくるときがあります。

もちろんいきなり
「食べられない」という状態に
なるのではなく。

ご飯からおかゆへ。
噛まないと食道へ送り込めないような
固形物から柔らかい刻んだおかずなどへ。
徐々に形態を変化していきます。

つまり
どうしてこういうことを
するのかというと。

一番は
「誤嚥」を防ぐためなんですね。

「誤嚥」というのは
謝って食事内容が食道でなく
気管支に入ってしまう事。

気管支に入ってしまう事で
異物が気管支やその先の肺に
送り込んでしまい肺炎を
起こす危険があります。

誤嚥するとたいていの場合
肺炎を起こします。

肺炎を起こすと多くの場合
入院加療が必要になります。

なので誤嚥による
病気を防ぐために
「食べやすい食事内容」へ
変化していくのです。

危険回避のために
食べやすい食事内容へ変化していきます。

使用しないと衰える

これは忘れられないエピソードです。

オカピが10数年前に接した
80代ぐらいのの患者様がいました。

その方は虫歯がひどくて
また、入れ歯もあわなくて
歯が何本かしかない状態でした。

認知症もなくしっかりした方でした。

「入れ歯は嫌いなの。歯が痛くなる」と
いう方でした。

歯がないためオカピは
入院中のご飯はおかゆが
いいのかなと思いました。

患者様に伺ったところ
「肉噛めないけど
家では煮魚や煮物をたべている。
おかゆも水気が多いものは
美味しくないからやめてね。」と
要望がありました。

えっっ??

大丈夫かな?と思いました。
オカピは思わず
「かむのに難しいのではないですか?
細かく刻んだ「きざみ食」みたいな
形態もありますよ。」と
伝えました。

すると笑いながら
「歯がなくても歯肉でかんでいるの。」と
口の中を見せてくれました。
すると
歯肉の部分がかなり色つやよく
すこし尖っていました。

なるほど歯肉部分が
「歯」として機能しているのでしょう。

オカピはその方の
言われるままに
おかゆと食事は肉禁、生野菜禁にし
形状を「やや軟飯」にしました。



それからも
大丈夫かな
誤嚥しないかな
食べにくくないかなと気になり
その方の食事ペースを見ていましたが。

煮物野菜や煮魚などは
皮の部分をとって
骨を除き
おかゆも舌を上手に使って
歯の裏で潰し
きれいに摂取されていました。

歯肉が汚れがつくからと
こまめに口の中も
スポンジブラシで
磨いておられました。

噛むものに限界はありますが
この80代の患者様は
歯肉で噛めるように
食事内容を工夫されているのだと
感心しました。

医療従事者の立場としては、
また歯科関係の方からしたら
合う義歯(入れ歯)をつくったほうが
ベストなのかとも思います。

この患者様のエピソードは
「噛む」という動作が
「歯肉」の働きをつよくしているとも
思いました。

と同時に
もしこの方が入れ歯が合わないから
食事を噛まなくてもよいような
やわらかいゼリー状の食事内容だったら
「噛む」という動作をしなくなるので
口の中の機能は衰えているのかも
しれないなと思いました。

噛む動作は老化予防になる

我々ナースは
食事が食べるのが難しい
飲み込むのが難しいなど
噛む動作や、飲み込む動作が
衰えている方に
「噛む」
「飲み込む」ことへの
トレーニングなども行います。

口腔体操や
唾液腺をマッサージしたり
アイスマッサージや
レモン水など刺激したり
色々な方法を試し

少しでも
「口」から食事が摂れるように
頑張ります。

なぜなら
「口」からご飯を食べるということは
「噛む」動作が必須です。

この「噛む」という動作は
脳を刺激します。

よく高齢者で元気な人は
肉やステーキを食べているという
エピソードを聞きますが。

これは胃腸が丈夫なことを
表しているほかに
噛む動作が健康であることを
またその肉を飲み込める
動作が健康であることを
表しているのだと
オカピは勝手に思っています。

ご飯を食べるということ

我々人間が生きていくのに
食事は必須です。

ご飯を食べるという行為は
そのまま生きることにつながります。

「口」で食べるということは
「噛む」「飲み込む」機能が
成り立ってこその行為です。

そしてその行為はそのまま
その人の死生観にも
繋がってくるかと思います。

我々医療従事者は
誤嚥性肺炎などの事故を恐れるあまり
ついつい
噛む動作や飲み込む動作に
リスクが低い
「やわらかめの」
「飲み込みやすい」
食べ物を選びがちですが。

それらを選ぶことは
同時に
「噛む動作」
「飲み込む動作」から
遠ざけてしまうことに
なっているのかもしれないなと
思う今日この頃です。




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