点滴管理において看護師が留意していきたいこと~その2~

ナースの特性

こんにちは!オカピです。
ナースの仕事をしている
シングルマザーです。

ナースの仕事に欠かせない
点滴業務。

前回に引き続き
今回も書いていきます。

前回の記事
ご興味ある方はこちら


→点滴管理において
看護師が留意していきたいこと
~その1~


今回は
使用する針について留意することを
書きます。

オカピの経験をもとに
記載している内容ですので
経験談として
一つの参考にされてくだされば
幸いです。

針の選択~翼状針~

点滴をするということは
血管に針を刺して、血管内に留置し
点滴を投与していきます。

主に点滴をする際には
二種類の針があります。

まず翼状針についてです。

何らかの病状により
一時的に短い時間(最長2時間くらい)に
点滴を行う場合は
翼状針といって
羽根のついた針を刺して点滴行います。

翼状針の場合
針はステンレスです。

針自体の長さは2㎝弱くらいですから
針の根元まで刺し進めていき
固定していきます。

点滴をしている間は
点滴を指しているほうの腕(または足)は
自由に動かすことができません。

そのため
短い時間の点滴を行う場合に
翼状針を使うのが最適です。

あと
翼状針は
検査で静脈血液採取の際に
用いることもあります。

細い血管や
脱水を起こしていて
静脈圧が低い血管などに
翼状針を刺して血管確保し
血液をじわりじわり
採取していく時にも
最適だと思います。

針の選択~留置針~

次は留置針です。

翼状針が一時的な短時間での
点滴の際に用いる針で
留置針は一日などの一定期間や
長時間(4時間以上)の際に
使用します。





留置針の場合
内筒と外筒とに分かれているのが
特徴です。

内筒はステンレス製の針がついており
外筒は血管内に留置するプラスチック素材で
構成されています。

内筒についている針を血管に刺し
逆血が確認出来たら
血管内に留置する部分(カテーテル)の
外筒を残して
針がついている内筒を引き抜き
外筒カテーテル部分だけを
固定するという方法です。

図解すると次のようになります。

留置する部分は管(カテーテル)を
残しているだけで
柔らかいプラスチック素材のため
長時間固定していても
痛みがなく、また
動きに支障はさほどありません。

留置していれば
毎回点滴のたびに
「針を刺す」という
苦痛を回避することもできますので

血管の塊を防ぐ
生理食塩水を投与して
針をそのまま留置する方法も
あります。

ただ長期化すると
異物がはいっているため
静脈に炎症をきたすリスクを伴いますから
通常は72時間以内に
交換することが望ましいとされています。

針の選択~針の大きさについて~

続いて針の大きさの選択についてです。

針の大きさとは
針の長さでなく
刺す断面の大きさです。

針の大きさは16G(ゲージ)から27Gまであります。

数が小さいほど
針の断面が大きいです。

一般的に成人(20歳以上)以上の方に
点滴がされる場合は
21~24Gが選ばれるのではないでしょうか。

小児は25~27Gを使用します。


オカピは
患者さんの血管が細いがために
あるいは太い針を使用したくなく
23G,または24Gの細い針を
好んで使っていました。

ですが
23G、または24Gは
細いだけに詰まりやすく
また点滴の成分内容によっては
通しにくい欠点もあるようで
現在は22Gを第一選択として
使用しています。

また
血液検査のために
採血をして、そのまま
点滴を行うという指示があります。

なるべく患者さんの負担を
避けたいので
針を刺し、そのまま血液を採取してから
点滴につなぎ、開始するという方法が
あります。

その際に
これは20年前の話ですが。

針は最低でも21Gないと
血球が溶解するようで
正しい血液データが
出ないということで21Gを使用していました。

今ではどうなんでしょうか?


また急変事態にあったとき
緊急に血管確保が必要な時は
20G以上の太い針を刺し
色々なことに対応できるように
していました。

ちなみにオカピが
心カテ室で働いていた時は
20Gで刺していました。

やはり心カテ室では
緊急事態を伴いますし
急変事態に
対応できるように
20Gでの留置が
指示されていました。

必要とはいえ
患者さんは
かなり痛かっただろうなと
思います・・。


ちなみに
献血ナースによると
献血の際に使用する針の大きさは
16Gあるとのことです。

太いです!!それだけに
痛いですね(大汗)。

血球成分が破壊しないように
太い針を選択して行っているのだと
思います。

状況によりけり
苦痛を伴う事でもあるが
針が大きいほど
色々な薬液に対応しやすいことも
あるので
針を選択することもとても
大事なことだと思います。










いかがでしたか?

今回は点滴で用いる針について
スポットをあてて書きました。

針を刺されれば誰でも痛いのが点滴。

点滴を行う目的を
患者さんやそのご家族に
きちんとご理解してもらい
適切な針を使用して
安全な点滴を行っていきたいですね。


まだまだ点滴について
留意していきたいことは
ありますが。

長くなるので今回はこの辺で。

またそのうち書いていこうと思います。

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