心臓カテーテル検査室から~冠状動脈の病状での動きあれこれ~

心臓オタク

こんにちは!オカピです。
ナースの仕事をしている
シングルマザーです。

心臓カテーテル検査での
ナースの動きはさまざまです。

前回の記事で
冠動脈に病変があったときに
治療を想定しての動きだったり
ナースは病状に沿って
さまざまな動きをしていきます。

関連記事はこちら
→心臓カテーテル検査室から
~冠状動脈を映したときにスタンバイする
ナースの動き~


例えば
三枝病変の場合
即日治療する場合もありますが
後日治療となることも
あります。

その場合、狭窄している箇所が
閉塞しないように
ヘパリンなどを点滴投与したり
抗血栓剤を内服開始したりなど
血栓をつくらないように
治療に備えることがあります。

ヘパリン、抗血栓剤は
出血しやすいというリスクも
抱えていますので
こういう場合の治療後の
止血時間は通常よりも
長くなると想定したほうが
良いでしょう。

冠動脈に異常がない。としたら攣縮性狭心症?

さて、心カテ検査を行って
冠動脈のどの部位も
異変は見当たらないということが
あります。

そういう時は
わざと血管にエルゴノビンという
アセチルコリン作用の薬液を注入して
迷走神経刺激を起こします。

ここで血管がけいれんするように
狭くなっている状態をスパズム
(攣縮)が映ったら
攣縮性の狭心症ということが
分かります。
スパズムが起きなかったら
微小循環型狭心症の可能性もあると
言われています。

詳しい内容はこちら
→心臓カテーテル検査でわかること


迷走神経反射の症状として
めまい、あくび、気分不良などが
あります。ひどくなれば一時的に
失神をおこすことも。
また一時的に徐脈になることもあります。

そんな時は血圧低下予防に
点滴投与の速度を速めて
投与量を増やしたりなど指示があります。
患者さんの状態に留意しながら医師に
確認していきましょう。



攣縮性狭心症というのは
血管のけいれんにより
血管が狭くなり狭心症の
症状を呈している状態ですので

動脈硬化による狭心症とは
違うので
抗血栓剤などの内服薬は
処方されません。

同じ狭心症でも
色々なタイプがあるのだということを
意識しながらのぞんでいきましょう。

心臓カテーテル治療の実際

狭くなった冠動脈を
広げる治療をするのですが。

方法は
バルーン(風船)だったり
ステント留置だったり
ロータブレータ―(動脈硬化部分のトンネル工事)だったり
DCA(動脈硬化部分を鉋で削り取る)だったりと
様々です。

どのような治療法を選択するにしても
造影剤とヘパリン量が関わってきます。

治療に時間がかかるということは
患者さんの疲労も大きくなりますし
また
それだけ造影剤、またヘパリンを
使用しているという事になっています

腎臓に負担をかけている
出血しやすい状態である

ということを念頭において
ケアしていきましょう。

治療中は風船を膨らましながら行うので、一過性に虚血を起こしている状態

下の図をご覧ください。
下の図は狭い所にステントを
留置しているところを表した図なのですが。

ステントを留置する時に
狭い所に風船を膨らませて
留置します。



ステントを留置する間、血管内に風船を
膨らませることで、
わずかな間ですが
病変から先への
血流は一過性に途絶えます。

つまり治療中ではありますが
心筋梗塞を起こしている状態です。

そのため、このステントを留置しているわずかな間
患者さんは
胸が痛くなったり
呼吸が苦しくなったりします。

心電図変化もST上昇がみられます。

このステントを留置している時に
冠動脈が穿孔したり
血管が破裂したり
呼吸不全になったりなど
急変事態が起きやすいです。

医師並びにナースをはじめ
コメディカルスタッフは
一番緊張の時ですので
患者さんの状態を見ながらも
心電図波形を注意したり
酸素投与ができるよう
スタンバイしたりなど
動けるようにしていきましょう。

いかがでしたか?

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