在宅での「看取り」について思うこと。エンゼルケアを行うことで昇華されるナースのだいご味

ナースとしての日々

こんにちは!オカピです。
ナースの仕事をしている
シングルマザーです。

オカピは訪問看護の仕事を
しています。
時折ケアマネージャーもしています。

先日担当の利用者さんが
他界されました。

というのも珍しいことではないです。

在宅の仕事をしていれば
「自宅で最期まで過ごしたい」という
希望がある利用者さんの
「看取り」にかかわる仕事も
訪問看護は多いです。

看取りとは?

看取りという言葉はご存知でしょうか?

看取りというのは
人生の最期において見守る、看病するという意味合いで
「緩和ケア」「終末期ケア」「エンゼルケア」と
密接な関係にあるとのことです。
~引用 健康長寿ネットより~

様々な看取りがあると思います。

大抵
在宅でお亡くなりになる場合
介護をする「家族」など近親者がおられます。

その家族関係や夫婦関係の
形だけ、看取りの形があるのだなと
つくづく感じています。

「看取り」支援で看護師が行うことは?

さまざまなケースがありますが
本人が「自宅」で最後まで過ごしたい
家族がその気持ちを大事にしたい
という方向性がずれていないかを
確認することがまず大事かなと思います。

というのも
「看取る」ということは
死期を見守るということにも
つながるので
家族にとって辛い場面に
出くわすこともたびたびあります。

介護の疲労感や不安
見通しのつかない毎日。
この先どうなってしまうのだろう。
いつまで苦しむ姿を看ないといけないんだろう。
などなど。

本人もそうなのですが
介護する側にとって辛いことや
苦しいことがどんどん出てきます。

看護師は
そういう介護する方の気持ちを常に気を配り
応援するように支持していくことが
大事・・・なのですが・・・。

「看取り」を支援する看護師自身も疲弊する。

「看取り」を支援するナースも
かなりスタミナが必要です。

体力的にも精神的にも
疲弊しますが
ナースの皆さんどうでしょうか?

不謹慎な話。
「終末期」「最期」って
期間が決まってるわけないですよね。

ただ終末期になってからは
本人の意識が混迷したり
呼吸状態が不安定になってきたり
尿がでなくなったり
痰が絡んできたり
色々な体の変化がでてくることはくるのですが。

それに対して
介護する家族が
無理もないですが
ついていけないのです。

看護師はそんな家族に
介護方法を指導したり
緊急時の対応についてなども指導したりも
ありますが。

精神的な
サンドバッグにもなることが
多いです。


不安な家族に毎晩毎晩
緊急電話で相談があったり
訪問要請があったりします。
看護師は対応します。

普段の勤務に加えて
看取りの利用者さんがおられると
緊急対応があるのは覚悟の上ですが
毎晩緊急電話で呼び出しあることも
多いです。

当然心身ともに看護師も疲弊します。

期間が分かるわけではないので
いつまで続くかわからない。

また続いても対応できるように
看取りに関わる看護師の体調へのフォローも
必要なことだと思います。

エンゼルケアを行う事で昇華される

お別れは突然、
またゆっくりと訪れます。

医師を呼び死亡確認され
そして看護師の最期の仕事。
「エンゼルケア」です。

エンゼルケアというのは
あの世に旅立つために
死後に行う処置、保清、
エンゼルメイクなどのすべての
死後ケアとのことです。
~ 引用  ウィキペディアより~

看護師によるエンゼルケアを
必要とせずに葬儀社で行われる方も
おられます。

ご家族に着せてほしいお着物や
メイクなどを拝借し行います。

安らかな死に顔を見て
もう息をしていないお顔を見ていると
この方の今までの生きざまとか想像したり

この方の人生の中で少しの期間だけど
最期の濃密な期間を思い出し
看護師として
ちゃんと誠実に接してたかなとか
色々振り返りながらケアをしていると
グッとこみあげてくるものがあります。



そう思うと
あの看取りで関わらせていた期間も
しんどかったけど
色々な思いが昇華されて
自分が至らなかったことなどが思い出されたり
また
こんな貴重な時期を関わらせてもらってる
看護師はいい仕事だななんて
思えたり。

最期エンゼルケアを終えて
介護される近親者にご挨拶する時は
それこそ
「こちらこそ勉強させていただきました。
大事な時を関わらせていただき
感謝します。」という気持ちに
なるんですよね。

この気持ちは看護師ならではの
だいご味だと勝手に思います。

オカピが一番最初に
エンゼルケアを行ったのは
もう27年前の新人時代。

お見送りをした後に
大泣きして
当時の師長さんに
「病棟で泣くんじゃない!」と
叱られ、休憩室に連行されました(苦笑)。

あの時からもう27年経ち
何度か、「エンゼルケア」に
関わらせていただきましたが。

いまだにベテランになれずじまいです(苦笑)。




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