虫屋敷での毎日

シングルマザー

こんにちは!オカピです。

ナースの仕事をしています。
またシングルマザーでもあります。


いきなりですが
人には生きてきて
胸が苦しくなる
思い出すと切なくなる
記憶や思い出が必ず
あるかと思います。


オカピにとっての
それは
結婚時代に過ごした
「虫屋敷」の毎日です。


シングルマザーになって
10年経過しました。

様々なことがありました。

離婚した当初は
色々なことが必死の毎日で
自分の心の移ろいよりも
生活を、また生計を
立て直すのに精いっぱいだったので
自分の心の内を
振り返ることも
何もしないまま
月日が過ぎていきました。


ただ
今でも思い出すのは
今でもふっと切なくなるのは

結婚時代に住んでいた
元夫と子供たち2人と
暮らした虫屋敷での
生活。

その時の気持ちを
今ならかけるなと思い
今回書いてみます。

良かったらお気軽に
読んでみてくださいね。



結婚時に住んでいたのは
オカピの地元から
100㌔離れた
他県ののどかな町でした。

夜7時過ぎになると
車も人の通りも少なくなる
静かな町でした。

オカピは元夫と
2人で住まいを決め
平屋の一軒家を借りることに
決めました。

その名も
「虫屋敷」です。


なぜ虫屋敷なのかというと・・。
虫と縁が切れない家屋だったからです。


古い古い一軒家で
築50年くらいの古い家屋でした。
天井には蚕の抜け殻、まゆが
たくさん張り付いていました。

押し入れはかび臭く
床の間が二か所もある家屋で
不思議な空間でした。


どっから出てくるのか
虫がたくさんいる借家でした。

ムカデ、クモ、スズメバチ、
イモリ、ヤモリ、蟻・・・。

庭の草取りをしていると
へびがニョロニョロ生垣から
出てくることもありました。

いつもいつも
元夫は帰宅が遅かったり
帰ってこなかったりの日々だったので。

オカピはいつも
これらの生き物退治に
明け暮れていました。

春先は要注意だなーとか
ムカデは梅雨前が多いなとか
蜂は夏終わりが活発だなとか
色々自然に覚えてきました。

虫がくるのは
家の中が不潔にしているから
来るのだと
毎日毎日
掃除は欠かさずしていましたが。

キレイにしていても
期待を裏切るように
虫たちはたくさんどこからも
出てきていました。

きれい好きと
虫の出現は
因果関係があまりないのだと
この時に悟りました。


子どもは当初
3歳、1歳で
あちこち目が離せず
動き回る時期でした。

子ども達をお風呂に
入れるときに
浴室の窓の網戸から
ヤモリが入っていたりで
たじろぎながらも
しっぽをつかまえて
追い出すことなんで
しょっちゅうでした。


大変な借家でした。

だけど
隣近所のママさん達や
大家さんがしょっちゅう
子ども達の相手をしてくれたり

みかんや果物を持ってきてくれたり
煮物の作り方を教えてくれたりと
網戸を張り替えるとき
網戸を調達してくれたり
ムカデの粉を持ってきてくれたり
木酢液を調達してくれたり

大家さんはじめ
近隣の人に恵まれました。

オカピは
そんなに積極的に
交流することは
なかったですが・・。

いつもいつも
オカピたち一家を
さりげなくフォローしてくれている
雰囲気がありました。


元夫は殆ど家に帰ってこず
たまにふらっと帰ってきては
テレビを見たり
パソコンをつついたりと
会話というものが成立していなかったのです。


私は私で
自宅での虫退治のストレスや
生活費がだんだん少なくなり
貧乏になっていくことなどの
ストレスや不安を夫に
感情的にぶつけていました。


なので今思えば
元夫は私と話すのが嫌になってきたのでしょう。


少しずつ少しずつ
距離が離れていくのを感じていました。

私は私で
元夫が帰らない日々が
元夫の不在の日々が
普通になってきて

子ども二人と
私と三人の生活を
この「虫屋敷」で
つつましくも
立て直していく毎日でした。


クーラー代を浮かすために
お弁当を作って
子育て支援センター広場や
図書館につれていったり

ムカデ除けの粉を
あちこちに巻いたり
網戸の張替えをしたり

庭の草取りをしながら
花壇をつくって
菜園したり花を植えたり


子ども達とオカピ
世界に3人しかいないような
孤独な生活
孤独な日々でもありましたが・・・。



とても愛しい毎日でした。



離婚が決まり
この「虫屋敷」を出ていくときは
失ってはいけないものを
失ったような。


この「虫屋敷」が
出ていくときに
オカピには
泣いているように見えました。


後ろめたい気持ちと
大きな喪失感が
ずっとありました。





あれから10年
「虫屋敷」には
行っていません。

用事がないのも
ありますが
その地域に
行くこともしていません。


きっと
苦しくなるだろうな
だけど意外と平気なのかもな

なんて思いますが。

わかりません。

そのうち子ども2人を連れて
行こうかなと思います。


子ども達が
勇気をくれるかもしれません。











いかがでしたか?


今回はオカピの離婚エピソードを
書きました。

離婚に踏み切った人は
様々なものを
断ち切って
新たな生活に踏み出したと
思いますが。


それまでの生活の中で
捨てたくなかったものも
失いたくなかったものも
きっとあって
だけど

進むためには
捨てざるをえなかった
失わざるをえなかったことが
あるかと思います。





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