訪問看護の現場から~入浴介助~。お風呂に入りたいのに入るのが難しい方への寄り添った心がけは?

高齢者社会

こんにちは!オカピです。
ナースの仕事をしている
シングルマザーです。

オカピは現在
在宅で療養している利用者さんへ
訪問看護の仕事をしています。

訪問看護というのは
色々内容があります。

多いのが
体調管理に始まり。

入浴介助
排便コントロール
服薬管理
インスリン指導
膀胱留置カテーテル交換
中心静脈栄養管理

などなどです。


利用者さんへ
訪問看護というサービスを
定期的に週1~5回/週
介入しており
利用されて5年~10年という
利用者さんもたくさんおられます。

常々仕事をしていて思うのですが
利用者さんはどんどん
歳を重ねていきます。

利用者さんが抱えている
病気の特徴もあるのですが。
「昨日までできていたことが」
「次の訪問ではできなくなっていた」

ということが多くみられます。

いくつか利用者さんの例を紹介して
今後の高齢化社会への課題を
オカピなりに掘っていこうと思います。

良かったらお気軽に
読んでみてくださいね。

お風呂につかりたいのに、浴槽から出られないためシャワー浴への変更を余儀なくされたAさん

ここでAさんの紹介をします。

Aさんは80代男性。
パーキンソン病
77歳の奥さんと二人暮らし。

パーキンソン病という病気と
円背が強い方で
一人での入浴が困難なことから
2年前から訪問看護介入し
入浴介助しています。

※円背とは※
脊柱が丸くなって腰が曲がる状態
猫背とも言います。

背骨が丸く曲がっているために
姿勢が不安定なうえ
パーキンソン病という病気から
手足が震え
歩行などが不安定なんですね。

そのため入浴介助をしています。

ですが
徐々にパーキンソン病の進行とともに
身体の動きが鈍くなり
浴槽から立てない状況です。

浴槽から立ち上がれないというのは
とても困った事態です。
入浴介助
困ったあるあるなのですが。

とにかく
浴槽から出てもらわないと
大変。

オカピは湯船の中の
Aさんの腰を支え
持ち上げます。
何とか持ち上がったのですが
それでも立位保持が
困難なAさん。



何とか座る姿勢までもっていき
そこから足をあげ
浴槽から脱出成功!!

はー!!!

身も心もくたびれ果てた
オカピとAさん。

もう自分で出入りする入浴は難しいわ。

と判断したオカピ。

Aさんと奥さんに
状況を伝えました。

そして入浴の方法の選択を
提示しました。

入浴の方法の選択は色々あるが、しっかり肩まで浸かりたい!!

Aさんは昭和堅気の
80代男性。

お風呂が大好きなんです。

オカピはまず
入浴リフトをレンタルし
入浴リフトに座ったまま
浴槽につかる方法を提案しました。

入浴リフトとは下記の図の通りです。

この方法なら
足腰が弱いAさんでも
楽にお風呂につかれます。

ですが
この方法だと
腰までしか浸かれないという
デメリットがあります。


肩まで浸かりたい
Aさん。

この方法だと
Aさんの希望にそぐってません。

他にも
浴槽台と浴槽手すりなどの
活用も提案してみました。

ですが
浴槽台使用のこの方法も
腰までしか浸かれません。


他に
訪問入浴などのサービスや
デイサービスなどを
利用して
お風呂に入れてもらうなどの
方法も提案しました。

ですが
大掛かりなことを嫌うAさん。
変化を嫌うAさん。
また
外にはなるべく行きたくない
Aさん。


結局
お風呂につからない
シャワー浴へ
変更になりました。

Aさんの奥さんは
「オカピさんありがとう。
危ないからシャワー浴でいいですよ。」と
賛同してくれました。


ですが。

このことをAさんに伝えた時
何とも悲しそうな顔をしていた
Aさん。

「だんだんできなくなって情けない・・」と
肩を落としているAさん。



ああ
そうだよな。



肩まで浸かりたいのに
週に二回お風呂に入るのを
何より楽しみにしてくれてたのに。


いろいろ
オカピはAさんの希望に
沿うように
提案したのですが。

それでもかなわないことが
多くあります。



こういう時に
看護師も辛いなと
思うんです。



ですが
仕方ないんだなとも
思うんです。



お風呂好きなら
Aさんのご希望の
肩まで浸かりたいのは
当たり前なこと。

それが出来なくなっている今の状況は
どうすることもできない。


そのこと自体が出来なくなっているという
事実を淡々と受け止めているAさんの
寂しそうな姿をみて。

お話をしっかり聞くことしか
出来ないオカピ。


Aさんのお話を聞きながら
誰もが通る道なのかもなとも
思うのです。

そうやって
オカピは仕事で
多くのことを
利用者さんから教えてもらってます。




いかがでしたか?

看護師はさまざまな仕事があります。

その対象である多くは
人生の先輩である
高齢者です。

その高齢者の方々と接するたびに
人はいつか老い
色々なことができなくなってくるけれど
同時に色々なことを
達観していってるなと
学びます。

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