「ボクたちはみんな大人になれなかった」を観ました!

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こんにちは!オカピです。
ナースの仕事をしている
シングルマザーです。

最近観た映画の中で
感動した
「ボクたちはみんな大人になれなかった」を
独自の解釈でレビューしようと思います。

良かったらお付き合いくださいね。
かなりネタバレも含むんで
これから観よう!という方は
この先は読まないでくださいね(笑)



この映画・・・。

かなり良いです(マジで)

主演は森山未來さん。
「モテキ」だったり「世界の中心で愛を叫ぶ」だったりと
若いころから実力ある俳優業の他
ダンサーでも有名です。

東京オリンピックの開会式でも
ダンサーとして舞台に出ましたよね。

個人的にこの「森山未來」が出る!

よっしゃ観よーと思って
観始めます。

人間の持つだらしなさとか
悲しみとかカッコ悪さとかを
演じるのが本当に上手いんですよ。
感性豊かな役者さんだと思います。

森山未來さん演じる主人公「佐藤」が
46歳の現代から
遡るようにドラマは始まります。

映像業界でそれなりに地位も収入も安定し
バツイチの離婚歴がある46歳の佐藤。

これといったやりがいがあるわけでもなく
淡々とした毎日をやり過ごしている。
少しくたびれた感じを醸し出すのが
森山君はハマるんですね。

偶然SNSでかつての恋人
「かおり」が結婚していることを
知ったことで
昔を回顧します。

がむしゃらに頑張って
働いていたあの頃。

「普通」とは違う生き方をしたくて
頑張っていたのは
自分以外に大切な存在の「かおり」が
いたから。

この忘れられないかつての恋人
「かおり」を演じるのは伊藤沙莉さんなんですが。

この「伊藤沙莉」さんが
最高!!


朝の連続テレビ小説「ひよっこ」に
出演していた時から注目していた女優さんでは
ありましたが。段々と作品を重ねるごとに
目が離せない今後が楽しみな女優さんです。

主人公「佐藤」と「かおり」は
ある雑誌の「友達募集」みたいな掲載記事で
知り合うんですよね。

今みたいなスマホもインターネットも普及していない時代。
ペンフレンドみたいなものもあったよなー。

当時人気のあった小沢健二が出したアルバム
「犬は吠えるがキャラバンは進む」
略して「犬キャラ」。
かおりは「犬キャラ」が好きな人、一緒に語りませんか?みたいな
記事をかおりが雑誌に載せたことから
文通は始まるんです。

文通で意気投合した二人はとうとう
原宿のラフォーレで待ち合わせるんです。
お互い「WAVE」の袋をもっているのが目印。

この初対面の時のぎこちなさや
喫茶店で二人が徐々に打ち解けて
かおりが「私、かおりって言います」と
佐藤に自己紹介するはにかんだ表情。

佐藤とかおりは恋人同士になる。
逢瀬は渋谷のラブホテル。

この渋谷のラブホテルもいいんだよね。
ホテルのおばさんが最初は無愛想なんだけど
かおりが実家から送られたみかんを持ってきて
ちょこっと話す関係になってるところとか。
おばさんが若い二人を見守る大家みたいに見えてきたり。


かおりが仕事で手が離せない状況の佐藤に
「車を借りたからドライブ行こう」って
無理をいきなり言ったり。
同僚の東出昌大くんの粋な計らいで
出かけたりと。

かおりに振り回されながらも
かおりが大好きだった佐藤。

かおりがだんだんと
恋愛の憂いが分かる
女性に成長していくのも
良かったですね。

ただお互いだんだん大人になり
社会にもまれるたびに
佐藤は現実的なことを考えて
「一緒に住もう。そのうち親にも挨拶しなきゃ」という。
それを聞いたかおりは「普通だね」とポツリ。

突然の別れが訪れる。

なんで?どうして?
なんで佐藤の前からいきなり
かおりは消えたのか。
分からないまま。
やるせない絶望の日々。

以来佐藤はかおりを引きずったまま
なんとか毎日をやり過ごしていき
何人か好きな人もでき
それなりに仕事も上手くいくんだけど。

「かおり」のことがいつまでも
心の中にある。


そのまま大人になっていく。

ああこういうことって
誰にもあるよね、と思うんですよね。

もうどうしようもなくっても
二度と会うことができなくなっても
戻ることができなくても
「忘れられない」こと。
そのまま大人になっていくこと。

そのどこか割り切れない気持ちを
抱えたまま、みな日々もまれ
ひたすら生きていく。

人間賛歌のドラマっていうキャッチコピーでしたが
まさにそうです。

久々に感動し
魅入った映画でした。

この森山未來さん演じる佐藤と
オカピが同世代ってところもあり。
色々懐かしかった。

原宿のラフォーレとか
六本木WAVEとか。
オザケンとか。
日産パオとか。
ポケベルとか。
ファックスとか。

時代の郷愁も感じさせてくれるし
同時に
色々な思いを持ちながら
カッコ悪い毎日を
ひたすら生きていく
我々への人間賛歌にも
見えました。

あと東出昌大君も
とても良かった。
今後も彼が出る作品は観たい。
色々あったけど頑張ってほしいなと
思います。

まだ観ていない方はぜひ。
「ボクたちはみんな大人になれなかった」
Netflix でも配信中です^^

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