ナースは解剖生理を知ろう

ナースの特性

こんにちは!オカピです。
ナースの仕事をしています。

今回はナースらしい記事を
書いていこうと思い、
いきなり「解剖生理」と
専門用語から攻めていきました(笑)。

良かったら
お付き合いください。

解剖生理とは

解剖生理とは
ざっくりいえば
人間の身体の構造と
働きのことです。

我々ナースは
対象となる患者さんの
看護にあたるときに
色々な病気を持っておられる方を
相手にケアにあたります。

例えば
心筋梗塞の方
脳梗塞の方
腎不全の方
糖尿病の方
腰椎圧迫骨折の方・・・。

さまざまな病気の方々が
おられますが。

それぞれ
その病気特有の
症状があります。

たとえば
心筋梗塞。

心筋梗塞の原因が
心臓を覆っている
動脈が閉塞(狭く)なりやすい
動脈硬化であることが
多いことから
進行に伴い
狭心症も発症しやすい
リスクを伴ってきます。

血管の幅が狭いと
それに伴い血流も
少なくなってきます。

すこし動いただけで
息切れがしたりとか
血流が狭くなると
「狭心症」を起こしやすいです。

・・・・・

といった病態があります。


このように
患者さんをケアする時に
「診断名」が何なのか。
現在どのような病気で
どんな薬を飲んでるのか
どんな症状があるのか

などを知りながら
医師へ日々の状態を
報告し、指示をうけ
ケアにあたる。

オカピは
新人時代循環器でした。
心臓の病気を持った方が
患者さんに多くおられました。

なので
心筋梗塞
狭心症
心不全
不整脈

などの病気が代表的にありますね。

このとき
ナースはまず病態を知らなければ
ならないので
心筋梗塞とは?
心不全とは?

と病態を知ることから
勉強します。

オカピもそうでした。
心筋梗塞とはなんぞや?
とメモしていました。


ですが
オカピが新人時代に
お世話になった医師に
こういわれました。

「オカピ、病気を知るには
解剖生理を知ったら楽だよ」と。

その医師のアドバイスは
「心臓の解剖生理を知ろ!」
「症状から入らずに
まず体の解剖生理を知れ!」

でした。

オカピは
「楽だよ」の言葉に惹かれ
まず
心臓の解剖と働きを
勉強しました。

心臓は肺ともつながっているので
肺の解剖と働きを
勉強しました。

心臓病で使われている薬剤は
腎臓にも関連することが
多いため
腎臓の解剖と働きを
勉強しました。


かなりの勉強量でした。

多分新人時代で
若かったからできたのでしょうね。

オカピはその当時22歳
彼も友人もいませんでしたから(笑)。
寮生活で寝て帰るだけ。

休みの日も
出不精で寮の大家さんと
こたつでミカン食べる・・。

暇なんですよね(笑)。

たぶん人生で一番
勉強したと思います。

だけど
その経験のおかげで
新しい病気を知ったときは
病気の症状を勉強するのではなく
解剖を理解するように
習慣づいていきました。


また
どういうことが
この患者さんの身体で
起こっているのかを
考えていく
習慣にもなりました。

正常以外はみな異常

解剖生理を知ることは
正常な体の構造や働きを
知ることです。

なので
心臓はどんな構造で
どんな働きをしているのか。

正常な働きはどうなのか。

病気になったときは
どの部位が病気になったから
こういう症状がでる。

検査データでは
こういう結果が出る。

隣り合う臓器への
影響はどのようなものか。

必要な医療処置は何か?

必要な生活制限は
何か?

などを考えていくことが
できます。

診断を行うのは
医師の役割です。

ナースは
患者さんの状態をみて
こういう病気で
こういう治療をしたから
このような症状が出てくるであろうと
アセスメント(検討、査定)を
していき、予測を想定して

それをもとに観察を行う。
それに見合った環境を
準備していく。

これは
とてもチーム医療として
必要な動きだと
思います。


本来正常では起こらないはずのことが
身体に起きてくるであろう。

それは今
心臓がこのような異常事態だから。

当然
肺にも影響し
全身の血流にも影響し
心電図ではこのような
波形になるだろう

胸の音は
こんな音が聞こえるかもしれない

全身の血液のめぐりが
不良かもしれない。

酸素が投与されるかもしれない。

輸液が必要になって
くるかもしれない。

など
症状の予測がつくように
なってきます。

これは
身体の解剖生理を
まず知っておく。

正常な働きをしっておくと
それ以外の動きは
異常です。


異常が及ぼす影響を
知ることで
こんな症状
あんな症状
・・・・が
出てくるんだと
系統的に理解が進んでいきます。

症状は一つではない

何度も心筋梗塞を
例にとりますが。

「胸が痛い」から心筋梗塞と
結びつけるのは
安直です。

胸が痛くない心筋梗塞も
あります。

どうして
「胸が痛い」状態になるのか。

と考えることが
解剖生理を理解していくことに
つながり
病態を系統的に
理解することにつながると
思います。

心筋梗塞は
例えばですが

「胸が痛い」
「息が苦しい」
「胸のほかに背中も痛い」
「全身冷や汗がでる」

などなど
他に症状があります。

なので
症状があるからこの病気と
決めつけるのではなく
どんな症状があるのかなどを
多角的にとらえていくことも
ナースの大事な役割だと
思います。

アセスメントしない(=考えない)ナースはナースじゃない

オカピが一番大事にしていることです。

ナースにとっては
「アセスメントしないナースは

ナースじゃない」
そう思います。


ここでいう
アセスメントという意味は
「評価・査定」という意味ですが

医療の場では
「客観的に事態を評価し
予測、検討していく」意味合いを
持っていると思います。

以前ナースにとって大事なことは
「一人では成立しない仕事」ということと
書きました。

ご興味ある方はこちら

→ナースにとって大切なこと


ナースの素質として思うのは
「なぜ?」を常に考える。

アセスメントしない(考えない)
ナースは
ナースじゃないです。



きついですが言い切ります。


「なぜこの患者さんは
こんな歩き方をしているのか」
「なぜこの患者さんは
ご飯を食べるといつも吐いてしまうのか」
「どうしてこの患者さんは
明け方になると胸が痛くなるんだろう」

この
「なぜ?」という疑問は
大事です。

「こういう事態が体に
起きているから
今、こういう治療をしているのか」
「こういう治療をすると
こういう症状が改善されるのと同時
こういう副作用も出てくるかもしれない」


どうしてこういう症状が
起こるのか。
答えは患者さんの身体の状態に
あります。

そこから起こりうることを
想定して、観察に
つなげていく。


そこで
観察すべきことを行い
医師に報告していく。

こういう流れで
成り立っていくと
思います。







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