高齢者の転倒はお風呂が多い?

高齢者社会

こんにちは!オカピです。

ナースの仕事をしています。
時折ケアマネもしています。

今回は
ケアマネの仕事の視点から
高齢者の生活の中で
大事なお風呂のことについて
書いていきます。



高齢者の転倒の第一位は
お風呂での転倒です。


いつまでも自宅で
お風呂に入りたい
・・ですが。



足腰が弱ってきて
浴槽に入れない
つかまるところがなくて
浴室の濡れた床面ですべって
転んだ

という事態が多いです。



そういう事態を避けるためにも
在宅生活を支援する
介護保険のサービスがあります。


今回は
手すりを取り付ける「住宅改修工事」と
安全にお風呂に入ることができるよう
不自由な所を補うための道具
「福祉用具の購入」について
ご紹介していきます。

お風呂の手すり、あなたならどこにつける?

まず「住宅改修」についてです。

80代女性です。

足の筋力が弱っていますが
お風呂の出入りは可能です。
ただ転ばぬ先の杖として
お風呂に手すりを取り付けることに
なりました。

80代女性の家のお風呂の画像です。

住宅改修するのに
お風呂に手すりをつけようと思います。

あなたらどの場所に
つけたらよいとおもいますか?





正解は
3つあります。


①浴槽から出るときに
立ち上がるため持つところ

バスタブと並行して取り付けます。

②浴槽へ入るときに
浴槽から出るときに持つところ

縦のⅠ型か縦横あるL型があります。
スペースに余裕があれば、L型の方が力が分散でき
より安定さが増します。

③ 浴室への出入りするところ

図には示されていませんが
浴室の出入り口です。

浴室への出入りするところは
浴室のドアの開閉部分でもあるので
邪魔にならないようにしましょう。

立った時に
胸の高さより
やや低い位置が
持ちやすいでしょう。

手すりの取り付けは慎重に検討が必要です。


よくタオル掛けを手すり代わりに
持たれる方も多いですが。
体重をかけていくと
タオル掛けはすぐに
取れてしまいますので。
とても危険です。

タオル掛けを
手すり代わりに
使用するのは危険なので
やめておいたほうがいいですね。

日本家屋に多い深い浴槽

次は「福祉用具購入」です。

現在の日本人の
浴室環境は
ユニットバスも増えてきましたが。

もともと日本人の
浴槽は深いタイプが主流でした。

次の画像は80代男性の浴室です。

足の筋力が弱っています。
浴槽が深いために
入るのが難しくなっています。



オカピの実家もそうですが
上記のようなお風呂です。

両親は70代ですが。
それより先輩の80代の
家屋となると
上記の写真のような
深い浴槽が多いと思います。


浴槽が深く出入りが困難な方も
多くおられるのではないでしょうか。

そんな時には
浴槽台
浴槽手すり
などの福祉用具が
ありますので
それらを活用する方法も
一つかと思います。

浴槽台と浴槽手すりについて

それでは
浴槽台や浴槽手すりとは
どのようなものでしょう?

「百聞は一見に如かず」です。

次に表している画像が
浴槽台、浴槽手すりになります。
ご覧になってください。


アロン化成 安寿 アルミ製浴槽台“あしぴた”ジャストソフト 10-15 (介護用 風呂椅子 介護 用 踏み台 浴槽 椅子 介護 用 お 風呂 椅子 介護 椅子 風呂 椅子 クッション) 介護用品
浴槽に入れて設置するものです。 足の負担を軽減するために置く 浴槽台です。

浴槽台を選ぶポイント

〇四つ脚であり脚の部分が吸盤になっている。
〇一度浴槽の床に設置してしまえば
吸盤部分が床面と接着し離れない。
〇台座の部分はクッション素材であり
分解でき干すことが可能。
〇台の高さを調節できる。
〇耐荷重量が明記されている。


浴槽グリップ 安寿 浴槽手すり (UST-130N)アロン化成 レッド/ブルー/グリーン 【送料無料】
浴槽に取り付ける 手すりです。

浴槽手すりを選ぶポイント

〇浴槽の縁に着実に
取り付けることができる。
〇持つところが
両手で持ちやすい。
〇耐荷重量が明記されている。


福祉用具を取り扱っている専門店には
福祉住環境コーディネーターなど
専門家がおられるところも多いです。
住宅改修工事なども
請け負っているところも多いです。

相談してみてもいいかもしれませんね。


浴槽台と浴槽手すりの
使い方としては
下記のイラストをご参照ください。

80代男性は
これらを購入したことで
浴槽への安全な出入りが
可能になりました。


できるなら転倒することなく
安全にお風呂に入りたいものですね。

介護保険サービスの手続きについて

上記の商品は
いずれも正規の価格でも購入できますが、

介護保険の認定があれば
公費補助が受けられる商品でもあります。

公費負担を受けるには
さまざまな手続きが必要です。

介護保険申請し
何らかの要介護認定がおりましたら。

購入にあたり
その用品を購入する
理由書を記載した文書の提出が必要です。

そこでお住いの
市区町村などの自治体から
許可が下りれば
公費補助を受けることができます。


(商品を取り扱っている店により
公費補助などの窓口を設けているかどうか
問い合わせが必要です。)

まずはご相談してみましょう。

ちなみに
今回紹介した
手すり取り付けや
浴槽台、浴槽手すり(スツール)
の購入については
すべて介護保険サービスです。



介護保険申請を行い
要介護認定がおりれば
今回ご紹介した

住宅改修
福祉用具購入

の介護保険サービスを
受けることができます
(公費負担には上限や制約があります)。


介護保険申請については
お住まいの市区町村の
介護保険課

または

お住まいの地域の
地域包括支援センターが
窓口になっています。

介護保険手続きに対する
関連記事はこちら

→高齢者の困っていることは?




身近な方で
お風呂に入るのに
困っている方は
ぜひご検討され
ご相談してみてください。









いかがでしたか?


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